出典元:(女子SPA!)
【おおしまりえの目指せ!デキたら婚】
デキたら婚を狙って独身だけど妊活をしている雑食系恋愛ジャーナリストのおおしまりえです。
前回「妊活のタイミング」について語った3人。今回はだんだんと身近な話題として浸透しつつある「不妊治療」についての距離感と切り替えのタイミングについて考えます。
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<登場人物紹介>
おおしま:31歳の恋愛ジャーナリスト。バツイチ独身。結婚に夢も希望も憧れもなく、でも子どもが欲しいから現在彼氏に直談判し「デキたら婚」(子どもがデキたら結婚するの意味)を提案中。もっか妊活に向けて行動を開始。
まい:35歳の編集者。新婚2年目の新妻。妊活はずっと意識しつつ、仕事も忙しいため後回しにしていたが、今年から妊活にトライ予定。
かな:35歳の看護師。結婚10年目の子ナシ妻。子どもが凄く欲しいわけでも、欲しくないわけでもなく、妊活はゆるゆるタイミング法のみ実行中。
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◆妊活と不妊治療はいつから始めるのか
おおしま:ちなみにお二人は今それぞれ妊活状況が異なりますが、妊活から不妊治療へ移行するというか、「本気出す」ってタイミングはいつ頃考えていますか?
かな:今後もゆるーくタイミング法だけやって、妊娠しなければそれでいいかなって状態を続けるつもりです。子どもが凄く欲しくなったら、その時考え直します。
まい:私は妊活を考え、病気治療のためのピルをやめてAMH検査(俗にいう卵巣年齢検査)を受けました。今後は卵管造影検査を受ける予定です。病院にも「タイミング教えるから通いなさい」って言われてて、ホルモン療法とか次のステップは様子をみてからですね。
おおしま:私はPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)で、子がデキにくい(排卵のタイミングが計りにくい)っていうのが判明しているので、今独自でやる妊活からホルモン剤を使った不妊治療に移行するかで迷っています。
かな:31歳なら不妊治療が1番やりがいのあるトシよ!
おおしま:そうなんですね。不妊治療って、今まで数年頑張って授からない人が次に頼るものってイメージだったので、検査を早めにしたばっかりに、妊活のスタートラインに立ってすぐなのに「もう不妊治療のカード切っちゃう?」って感じで、まだ正直受け入れきれてないんです。しかも私未婚だし(笑)。いきなり科学の力を頼っていいのかって葛藤があります。
まい:昔はコウノトリさんが来て…って話だったけど、現代はそんなロマンチックな話じゃないですよね。
かな:赤ちゃんはコウノトリが運んで…って考えると、妊娠しなかったとき苦しくなるから、あまり考えない方がいいんじゃないかな。不妊治療って言葉には凄く重みがあるけど、幅がありますしね。現状が早くわかってラッキーくらいに思った方がいいのではと。
おおしま:すごいポジティブな発想ですね!
◆妊活によってうまれた、最後のひと遊び願望
おおしま:デキたら婚で妊活を意識して感じたことがあるんですけど、真面目に“最後のひと遊び願望”が凄く強まっているんですが、二人はそういうのはないですか?
かな:浮気願望ってこと?
おおしま:それも含め、独身を最後にもう一度謳歌しつくしたいみたいな。オールとか旅行とか散財とか。
まい:40代独身にはボディメイクや夜遊び、アイドルなんかに急にハマる人がいるから、最後のひと遊びもほどほどにね。
おおしま:き、気をつけます。
◆何かを捨てないと妊活はできない?
おおしま:今「デキたら婚」って銘打っていますけど、子どもが欲しいという気持ちはあるけど、正直、義務感との戦いが強くなっているんです。
かな:義務感は強くないけど、私もやっぱり結婚10年だからムードはないよ。
おおしま:彼とは同棲せずに妊活しているので、排卵に合わせて無理して会ったり、忙しくてチャンスを逃したり、運動嫌いなのに体動かしたりして、まあ未婚妊活って宣言したけど、ハードルの高さをひしひし感じています。
かな:ズバリ、同棲しないの?
おおしま:以前結婚したときに一緒に住んで凄く大変で辛かったので、同棲は生半可な気持ちではしたくないんです。あと同棲すると安心感からセックスしなくなるし。
まい:寝室を別にしたらどう? ってウチはダブルベット買ったばっかりなんですが。本当は別々に寝たい派だから、今まさに後悔中!
かな:新婚チャンスなんだし、ダブルベットはちょうどいいじゃない。
まい:最近私、ちょっと変なんです。子を持つ準備が整っていないのに、夫とは不毛な会話ばかりしちゃって。街で赤ちゃんを見かけたら「二人の子ならこんな感じかな」って話してるんです。妊活始まってもいないのに我ながらバカじゃねーのって(笑)。ベッドも無意識に無理しちゃったのかも。
かな:彼もその会話にサラッと入るってことは、子どもけっこう欲しいんじゃない?
まい:結婚だけじゃなく妊活も、自分のこだわりとか生活リズムとか、何かを捨てないとできないのかもしれないけど、やっぱり寝室は別にすればよかったです。
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妊活はどう進んでいくか、ルートにもスピードにも正解はありません。しかし、健康な赤ちゃんを授かるという明確なゴールだけは決まっているので、予想外の展開とハッキリと見え続けるゴールに、悩む人も多いものです。
「子育ては幸せで貴重な経験」なんてイメージで、一昔前ならざっくりまとめられがちでしたが、女はひとしれずいろんな悩みと折り合いをつけながら、人生を歩み続けているのかもしれません。
<TEXT、イラスト/おおしまりえ>
【おおしまりえ】
雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター